けものフレンズ騒動を眺めていた感想

 いやー壮絶なことになりましたねー。けものフレンズ騒動。

 今日は一連の騒ぎについて、僕なりの所感を綴ってみたいと思います。

 言いたいことは色々ありますが、一言で言うと「ネット民の読解力の低さ半端ないな」これにつきます。

 

 まず、今回の騒ぎの発端となった本ツイート。

 たつき氏は「カドカワさん『方面』」という表現を用いています。誰のことを指しているのか、あえて曖昧にしているわけです。

 ところがネット民の大半はこれを見て、「カドカワが悪い」と一斉に言い始めました。たつき氏が濁した部分を完全に無視し、「カドカワ方面=カドカワ(もしくはその子会社であるKADOKAWA)だ!」と決めてかかっているわけです。これは安易な決めつけであり、読解力のなさを顕著に示しています。

 

 僕はこのツイートを見たとき、「たつき氏を外したかったのは吉崎観音先生だろう」と考えました。理由は大きくふたつあって、

 

1. 「カドカワさん方面」というあてつけっぽい表現が何を指しているかと考えたとき、該当する可能性が高いのは吉崎観音先生である

2.  たつき氏を監督から外しても、出資者であるカドカワにはダメージしかない。たつき氏のいない2期は1期より期待できないし、何より(実証されたように)イメージダウンのほうがでかいから。唯一得をする人間がいるとすれば、けものフレンズたつき色に染まることが嫌(なのかもしれない)吉崎観音先生だけである

 

 って感じです。

 え? ツイッターとかインタビューでは吉崎観音先生はたつき氏とめっちゃ馬が合ってるじゃないかって?

 いやあの、インタビューなんていくらでも美しく盛れますし、吉崎観音先生がインタビューやこれまでのツイッターで本音を吐いていた保証なんてどこにもないんですが。

「クリエイターが言うことは何でも正しい! クリエイターは正義! クリエイターから搾取する会社は悪!!」みたいな風潮ありますけど、僕には逆に分からないですね。なぜそんなことが断言できるのかって。

 クリエイターだって人間ですし、嘘をつくことだってできますよ。

 

 その後、ネット界隈では「たつき監督を要するヤオヨロズの母体組織が利権を独占しようとしたため、カドカワは已む無くヤオヨロズを切った」という怪文書も出回りました。

 僕は、この説にも一定の論理性を感じます。少なくとも、たつき氏を切っても何の得もしないカドカワKADOKAWAが取り分をわずかでも増やすために(カドカワけものフレンズプロジェクトの一社に過ぎないので、プロジェクトで発生した利益を独占できるわけではない)ヤオヨロズを切り捨てたという説よりは、よほど説得力がある。

  とか思っていたら、こんな記事が出ました。

 

けものフレンズ監督降板騒動「功労者をのけものにする」KADOKAWAの企業体質(1ページ目) - デイリーニュースオンライン

 

 デイリースポーツとは無関係な「メディアシンク株式会社」とかいう謎会社の記事で信憑性は怪しいですが、でもまあシナリオとしては筋が通ってます。吉崎観音絶対性善説を取らないのであれば。

 仮にこの記事が嘘八百でも、おそらくカドカワKADOKAWA)は法的措置は取らないと思います。勝っても得るものが少ないし、もし負けるようなことがあればそれこそ致命傷になるからです。カドカワにとっても、吉崎観音先生にとっても。

 

 

 

 とまあそんな感じで真相は闇の中なのですが、問題はどうやってこの騒動を収めるかです。

 先程も言ったように、ネット民は読解力とか理解力を完全に失っています。まるでウチコワシでも始めたかのように、聞く耳を持っていません。

 声優さんが出ていっても「声優の盾」とか言われ、おそらく吉崎観音先生が何か言っても「カドカワに言わされてるだけ」となるのは目に見えています。カドカワの本件担当者たちは、今頃頭を抱えているのではないでしょうか。

 

 個人的に思いつく策としては、

 

1. たつき&ヤオヨロズ切りに至った経緯を徹底的に明らかにする

「「けものフレンズ」の映像化プロジェクトに関するご報告」も、カドカワという会社にしては踏み込んだ説明してるなと思いますが、如何せん解釈できる幅が広すぎて、却って反感を買っています。

 冷静に考えれば日清やJRAとのコラボがカドカワのいう無断使用なわけないんですけどねー。本当に無断使用だったら速攻で公開停止してるっちゅうの。

 なので、「関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用」は何を指しているのか、ヤオヨロズにいつ「情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れ」をしたのか、そしていつヤオヨロズから「その条件は受け入れられないので辞退したい」旨連絡があったのか、全部を徹底的に明かす。誤読の余地がないくらい踏み込んで説明する。業界的には前例がないことですが、それくらいしないと収まる気がしません。

 

2. 上記を前提として、ヤオヨロズを相手に裁判に出る

 説明の限りを尽くしても、ネット民は「いやカドカワが悪い」というに決まっているので、どちらが正しいのか司法に委ねる。裁判になれば、ヤオヨロズもカドカワも嘘をつくことはできなくなりますので。

 

 くらいですかねー。

 でもまあ、逆に何もしないほうがいいのかもしれないです。上記方策をとっても傷は広がってしまうので。であれば、だんまりを決め込んで世間が忘れてくれるのを待つ可能性に賭けるほうがいいのかも。

 

 もうひとつの策としては、これは吉崎観音先生がヤオヨロズ切りの発端だったという前提でしか成立しないのですが、

 

3. 吉崎観音先生に我慢してもらってヤオヨロズ&たつき氏を再度起用する

 

 こうなれば、たぶん関係者全員にとって一番ハッピーだと思います。

 というか、これ他の誰が2期作ることになっても地獄ですよ……。どんな風に作っても叩かれるのが目に見えてますし。

 何はともあれ、事態が正常化するといいですね。炎上は刹那的エンターテインメントにはなりますが、最終的には幸せになる人がいない(もしくは少ない)なので。