40過ぎのキモオタおっさんが『ユーリ!!!』にハマった理由

 男子フィギュアスケートを題材にしたアニメ『ユーリ!!! on ICE』が世間(主に女子)で大人気になっているのは、もはや説明の必要はないでしょう。

 ぼくも存在は知っていたんですが、女性向けっぽいなーということで、最初は見ておりませんでした。でも、ふと気になって第6話(中国グランプリSP)から見てみたんですわ。

 

すごかった。

 

 OPからして既にもうキレッキレなんですが、本編見て確信しました。これはアニメ史に残る傑作だと。
 話も面白いし、何よりこんなに動きが気持ちいいアニメは久々に見ます。『Fate/stay night UBW』や『ラブライブ! サンシャイン!!』みたいな如何にも金掛けてます! って感じは受けないのですが、おそらく描いてる人のセンスが抜群にいいんでしょうね。っていうか3Dではこれは絶対に作れないアニメです。手描きならではの動きの良さが気持ちいいと感じるのは、80年代~90年代のアニメで育った世代の業なのでしょう。

  これ、女子だけじゃなく普通に男オタが見ても面白い作品だと思うので、わたしなりに「ここがすごい」というポイントを上げてみます。わたくしスケオタでは残念ながらないので再現度がすごいとかは分かりませんし、あとアニメの細かい技術論とかも語れないので、そういう観点からのレビューは他で探してください。

 

キャラクターひとりひとりにドラマがある

 主人公の勇利&ヴィクトルペアだけでなく、主人公のライバルたちひとりひとりに強烈な個性があり、かつ彼らのバックグラウンドを短い尺の中で効果的に見せていて、感情移入がしやすいです。方法論的にはスラムダンクのそれなんで斬新な試みではないのですが、12話(実質10話)でそれをやるって凄いです。こういうベタな作りだからこそ視聴者に分かりやすく訴えるのだと思います。

 

「全力で作ってます」に説得力がある

 「頑張って作っています」と口にするのは簡単なんですが、それを実証するのは難しいです。作品のクオリティもさることながら、この作品は公式ウェブサイトとかインタビューで「他の作品とは一味違うぜ」ってのを具体的なエピソードでもって語っているから、さらに説得力が増すんですよね。

 例えば公式ウェブサイトにあるOPテーマ「History Maker」の紹介久保ミツロウ氏のコメントですが、

ディーンさんの所へアニメの音楽制作の方と直接説明に伺った際、その場で作品内容を汲み取り作曲が始まるという展開の早さに震えました!

  こういうエピソードを出されるとディーンすげー、ってなるわけです。個人的には宮野真守のJJに関するコメントに感心しましたね。JJってキャラを気に入っているんだな、それであのキレッキレの演技になるんだなって伝わりますよね。

 

 勇利のセリフで「僕はヴィクトルの想像を超えられる!」ってあるんですが(7話)、それがこの作品を象徴していると感じます。関係者全てが今までにないものを作ろうとしている精神が込められていると思うのは、僕だけでしょうか?