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底辺クリエーターの闇について語ろう

戯言 アニメ

 アニメーターのかたが就労環境を暴露して当該スタジオが炎上してるそうですね。

 社長ブログの記事のやたら長い文章を読んだんですが、結局「儲からない業界だからしゃあない」で片付く内容で、御社としては何も解決策を具体的に提示してないですよね? というか「彼女の気持ちに早く気づけばよかった」って問題はそこじゃねえだろ! 感が満載です。

 

 わたくしアニメーターの経験はないのですが、某エロゲ雑誌でライターをやったことがあります。
 あれもなかなかに地獄でございまして、1ページあたり8000円とかしか出ないのに、新人にはせいぜい2〜3ページしか書かせてもらえないんですよ。つまり月収は2万円かそこらになるわけで、生計は他の仕事で立てるのが前提なんです。で、我慢して続けて担当編集に見込まれ、月何十ページかお仕事をもらえるようになってはじめて、ライターで食っていけると。そういう構造でしたね。
 アニメーターとライターが違うのは、ライターと編集部の間には雇用関係がなく、お仕事は完全に「原稿料」として頂くので、法的、少なくとも労働法的には何も問題がないことです。
 ただエグいところもあって、1ページ8000円と仮にすると、8時間でゼロから完成まで持って行っても時給1000円なんですが、8時間じゃ絶対終わらないわけですよ。編集者がガンガン直しを入れてくるので。実際にかかった時間でもって時給換算すると……ちょっと考えたくないですねw
 いちばん酷いなあと思ったのは、ラノベとかBDとかのレビューをするコーナーで、原稿料が3000円とかそんななのに、物品を購入する経費が出なかったことです。自分が趣味で買ったもののレビューをするという趣旨だったのかもしれませんが、その割に編集者がラノベは前月やったから今度は別なものについて書けとか指示出してくるのが理解不能というか。しかもラノベラノベで何も指定が無かったので好き勝手に書いたら「いやこういう風に書け」後から細かい指示が来たりとか。だったら先に言えよ!

 

 そんなわけで、オタク業界ってやりがいの搾取みたいなところがあります。アニメーターもライターも声優だってそうですよね? なりたての頃は、絶対にそれ一本では食っていけない。
 ただまあ同時に思うのは、少なくともアニメ業界には「上達できない人」の面倒までみる余裕はないんだろうなってことでした。上に挙げた職種はいずれも、仕事をたくさんもらえるようになるまでレベルアップ(スキルなのかコネなのか、どっちにせよ一緒です) した人間だけを連れて行くというスキームの元に成立しています。
 他の業界ならそんな姿勢で志望者が満足に確保できるはずはないのですが、オタク業界に関しては志望者がいっぱいいるので、そのせいで成り立ってしまっているんですよね……。

 

 率直に言ってどのオタクジャンルにおいても育成中の人材(しかも一人前になるかどうかは不透明)にお金をかける余裕はないと思うので、抜本的な改革は見いだせないなと思います。前述の社長ブログみたいな奥歯にものが挟まったような言い方になるのもしゃあないという感じです。